Discography

RIDE RECORDSからの第一弾作品として

スティーブ・ルカサー約11年ぶり渾身のニューアルバムついに完成!

06年初頭に『FALLING IN BETWEEN』をリリースして以来、一年半以上も断続的にワールド・ツアーを行なっていたTOTO。そのため、結成30周年アニヴァーサリーとなる『FALLING IN BETWEEN LIVE』のミックスが大幅に遅れたうえ、ツアーの方でも怪我によるマイク・ポーカロの離脱、更にサイモン・フィリップスの急病というトラブルに見舞われた。しかしその一方で、3月末のジャパン・ツアーは、TOTO誕生に貢献した恩人ボズ・スキャッグスとの夢の共演が実現するという嬉しいニュースも飛び込んでいる。

こうした忙がしさにもメゲず、今のTOTOの牽引役スティーヴ・ルカサーは実に元気。スケジュールの合間を縫って久々のソロ・アルバムを完成させたり、プライベートでは3人目の子供を授かったというニュースもあった。 このソロ・アルバムの話は、TOTOやルカサーのオフィシャル・サイトをご覧になっている方なら、もうとっくにご存知かと思う。ちょうど一年前の時点で、彼は既に「レコーディングはほとんど終わっている。あとはヴォーカル・パートを録るのと、何人かゲストを呼びたい」と語っていたのだ。当初は07年秋のリリースを予定していたらしいが、その後TOTOのツアー・スケジュールが延びるなどして、今まで待たされることになった。発売が延びたもうひとつの理由は、ビジネス的なものである。事情通の方ならお察しかも知れないが、このルカサーの新作は、RIDE RECORDなる新しいレコード・カンパニーの第一弾作品なのだ。



AOR界の名プロデューサー:ランディ・グットラムとのコラボレーション

このRIDE RECORDは在L.A.のA&R/コンサルタントとして、 売れっ子ソングライターでプロデューサーでもあるランディ・グッドラムを招聘。 第一回リリースとしてルカサーに白羽の矢が立ったのも、ランディの意向と見て間違いない。というのも、ランディとルカサーは、86年にTOTOの『I'll Be Over You』を共作して大ヒット(全米11位)させて以来、ずっと良い関係をキープしているからだ。特にルカサーの持ち味のひとつであるラヴ・バラードに於いては、ランディはかけがえのないパートナー。その間柄はTOTOのみならず、ルカサーのソロ活動にも及んでいる。2人が知り合ったのは85年で、ルカサーの実家のすぐ裏にランディが住んでいたのだとか。そこでルークの母親が会ってみるよう勧めてくれたそうだが、面白いことに彼らは70年代終盤に既に同じ作品に関わっていたりする。 他にもランディは、オリヴィア・ニュートン・ジョン、B.J.トーマス、イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー、マイケル・マクドナルド、ジョージ・ベンソン、アル・ジャロウ、チャカ・カーン、ナタリー・コール、コモドアーズ、レイ・チャールズ、ケニー・ロジャース、スターシップ、カンサス…等など、多くのアーティストたちに数々の名曲を提供してきた。 アン・マレーが78年に歌った<You Need Me(つらい別れ)>が全米ナンバー・ワンを獲得したのを筆頭に、スティーヴ・ペリーやデバージ、シカゴ、マイケル・ジョンソンには全米トップ20ヒットを提供している。

またソロ・アクトとしても、82年の傑作『FOOLS'S PARADISE』を皮切りに5枚のアルバムを発表、ハートウォームな名曲を産み落としてきた。だから一般的な知名度は低くてもキャリアは折り紙つきであり、AORファンなら誰もが彼を高く評価する。だからこのアルバムは、ルカサー久々のリーダー作であると同時に、彼とランディのコラボ作としても期待される。事実このアルバムは、今までのルカサーの主要ソロ作と比較すると、大きくコンセプトが異なっているのだ。ディスコグラフィを記して振り返ってみよう。

  • 1989年 LUKATHER
  • 1994年 CANDYMAN(U.S.ではロス・ロボトミーズ名義)
  • 1997年 LUKE
  • 2003年 SANTA MENTAL(企画アルバム)

この4枚を大まかに表現すると、1枚目はコンテンポラリーなハード・ロック、2作目がハード・フュージョン、3作目はブルージーなヘヴィ・ロック、4作目 は仲間たち(エディ・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ヴァイ、スラッシュ等など)とクリスマス・ソングを演るという一種のパーティー・アルバムといえる。

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